[技術レビュー]次世代電気自動車の充電技術ChaoJiハンドシェイク通信最新情報!

06 Aug 2021

充電は電気自動車の開発において非常に重要な一部です。市場の充電基準は、2010年に日本でCHAdeMOが設立されたことから始まり、中国のGB / Tと欧米のCCSも加わり、国際的な3大主流となりました。 電気自動車の普及と充電需要の変化に伴い、2019年に中国電力企業連合会(中國電力企業聯合會)とCHAdeMO協議会は、新世代の高出力充電インターフェースChaoJi(超級)を共同で推進することとなりました。Chaojiは、既存の充電システムと互換性を持たせ、充電の安全性と充電電力などに対して次世代電動自動車の充電基準がグローバル化に対応するように最適化しています。 充電規格の変革と発展に伴い、Chromaは市場機会を捉え、電気自動車の充電テストソリューションにChaoJi充電シミュレータの開発を投資しました。Chroma 8000自動テストシステムに統合され、将来の規制が要求するテスト項目と通信プロトコルの検証を満足することができます。

最近の技術開発において、中国では関連する充電通信仕様GB / T27930 Part2:ChaoJi Systemがリリースされコメントを募集しています。CAN通信部分の仕様から、ChaoJi充電ハンドシェイクは現在のGB / T27930-2015と同じCAN2.0Bの仕様を採用しています。また、CANプロトコルデータユニットもJ1939-21が指定したPDU仕様に従いますが、充電のプロセス、メッセージクラス、データタイプは大きな違いがあります。

ChaoJi CANメッセージクラス及び主要機能:

  • LM データ長 (Long Message)
    拡張フォーマット通信する際に使用(Data length >8byte),データの仕分け再編成と接続管理。
  • SM データ短 (Short Message)
    バージョン通信ステップで使用。
  • SM_RM 確認必要なデータ短 (Reliable Short Message)
    受信側はSM_ACKで応答。
  • SM_URM 必要ではないデータ短 (Unreliable Short Message)
    受信側は応答する必要なし。
  • SM_ACK データ短が応答(Short Frame Acknowledge)
    受信側はSM_RMの使用を許可。
  • LM_ACK データ長が応答 (Long Frame Acknowledge)
    拡張フォーマット通信する際に使用。
  • LM_NACK データ長がリンク放棄応答(Long Frame Negative Acknowledge)
    拡張フォーマット通信する際に使用。
  • LM_EndACK データ長が完了応答 (Long Frame End Of Acknowledge)
    拡張フォーマット通信する際に使用。

通信プロセスの部分では、ChaoJiは、必須項目、オプション項目、再ロード不可項目、再ロード可能項目の4種類のモジュールを定義し、各モジュールで使用されるCANメッセージタイプも定義されています。 通信機能モジュールを例として、通信機能ステップEVCCによって送信されるメッセージタイプは、確認が必要なショートメッセージタイプ(SM_RM)で、SECCはハンドシェイクが必要なロングメッセージタイプ(LM)です。



▲資料源:電気自動車の非車載導電性充電器と車両間のデジタル通信協議Part 2:ChaoJi充電システム(ver. 2021コメント)

充電規格の統一は、世界の電気自動車の開発支援に対して重要なマイルストーンであり、自動車メーカー、充電ステーション、充電ポイントなどのメーカーの市場に大きな影響を与えます。Chromaは電気自動車の分野に深く関わり、R&Dから量産まで、総合的なテストソリューションを提供いたします。 関連商品情報はクロマ公式サイトまで、ご興味をお持ちいただけましたら、お気軽にお問い合わせください。

電気自動車の充電互換性自動テストシステム