巻線部品安全試験器(インパルス無) Model 19035 Series

  • CE Mark
  • Rohs 2 Compliant
巻線部品安全試験器(インパルス無)
巻線部品安全試験器(インパルス無)
特長
  • SUB-STEP Function
  • Open / Short Check (OSC)
  • GFI Human Protection
  • 5kVAC & 6kVDC Hipot test  
  • Insulation resistance test 0.1MΩ~50GΩ
  • DCR measurement test 50mΩ~100kΩ
  • Impulse Winding Test (Option)
  • RS-232 Interface (standard*1)
  • GPIB & HANDLER (optional)
  • 8 channel scanner
  • High Speed Contact Check (HSCC)
  • Key lock function
  • Support 16CH scan box (19035 only)

 (19035シリーズ


巻線コンポーネントの品質検査には、AC/DC耐圧試験、絶縁抵抗試験、巻線コンポーネントのパルス試験があります。巻線コンポーネント電気安全規格用のスキャナ19035は、モータ、変圧器、ヒータなどの製品に対し、安全規格試験を簡単に実施することができ、効果的に品質検査を行うことができます。

 特徴1 - 試験基準の高圧出力

19035は、AC 5kV/DC 6kVの高圧出力を備え、巻線コンポーネントの耐圧試験基準を満たし、最大出力電流は30mAまで可能となっています。絶縁抵抗試験は、0.1MΩ〜50GΩの測定範囲で、出力電圧は5kVまで可能です。

 特徴2 - 多機能

DC抵抗試験は、巻線コンポーネントの測定以外に、安全規格耐圧試験を行う前の接続確認ができます。更に電気フラッシュオーバー(地絡)、開放・短絡検出などの機能を装備し、異なる被測定物の特性に対し、プログラマブルの出力電圧や時間パラメータによって信頼性の高い試験ができます。

 特徴3 - 8チャンネルスキャナ

本器は、パルステスタに直接接続でき、スキャナ本体の8チャンネルを利用し、測定点の切替を行わなくても同時測定ができ、測定時間を短縮することができます。

 特徴4 - 高信頼性測定

開放・短絡検出機能やDC抵抗2線/ 4線式端子測定機能を装備し、測定中における接触不良や、被測定物の短絡現象を検査できることから、巻線コンポーネントの測定で生じる接触問題の解決と共に、信頼性の高い測定ができます。

 特徴5 - サンプル別製品構成

  • モーター、ファン:19035-M
  • 電気ヒーター管:19035-M
  • トランスフォーマー:19035
  • スイッチ、ワイヤー:19035
  • カメラマイクロモータ、コイル:19035-S

 測定技術

フラッシオーバ検出

本器は、フラッシオーバ(地絡)を検出します。フラッシュオーバーは、高電圧場によって、被測定物の絶縁素材の表面又は内部において、その絶縁特性が失われ、一時的または不連続な放電により発生します。これにより、炭化が生じ導電路が発生したり、試験中に製品が損傷する可能性があります。フラッシュオーバーは、漏れ電流のモニタリングのみでは検出できません。試験電圧や漏れ電流の変化率はフラッシュオーバを検出するためモニタリングされ、その検出は、電気的安全試験において必要不可欠な試験項目の一つです。

漏電遮断(GFI)

試験環境の要件により、試験装置は自動漏電防止機能を搭載する必要があります。本器は、使用者を保護するため、漏電遮断(GFI)の機能を装備しています。i1とi2の間の電流 iH(i1-i2)は、電流計A1、 A2によって検出され、高すぎる場合、すぐに感電から人体を保護するために電源を遮断します。GFIは、安全規格に準拠しているだけでなく、使用者の安全対策でもあります。

開放・短絡検出機能(OSC)

OSC機能により、開放(接続不良)または短絡(被測定物回路の短絡)が試験中に発生した場合検出可能です。試験中に、被測定物の回路が開放した場合、良品として間違って判断される可能性があります。これを防止します。また、本機能は、短絡による治具の損傷を防止し、試験コストを節約します。

一般に、耐圧試験の対象となる製品は、静電容量(CX)を持っています。CXは、通常、数十pFから数μFです。回路接続が開放されたとき、開放箇所で小さな静電容量が形成され、それは通常10pF以下となります。その製品の全体の容量は、正常値よりも低くなります。また、短絡またはそれに近い状態のときは、静電容量が通常より高くなります。したがって、静電容量変動の上限/下限値設定は、開放・短絡を検出するのに有効です。


▲ 通常状態

▲回路開放時:
Cm = Cc * Cx / (Cc + Cx) << Cx

▲ 回路短絡時: Cm >> Cx

高速接触チェック HSCC 

HSCCモードは、接触チェックのための新しい測定技術です。非常に短いスパンで、複数の試験ポイントの接触をスキャン可能です。この新機能で、耐電圧試験を行う前に迅速な接触チェックができます。

DCR測定2W/4W

2線/4線のDCR(直流抵抗)測定は、標準的な試験項目の一つです。4線式測定は、高精度が必要なDCR試験に適しているのに対し、2線式測定は主要なDCRに適しています。

温度補正

温度差による問題は、DCR値の高精度な測定に際し、通常発生します。温度が異なる時、測定された抵抗値も異なる場合があります。温度補正機能は、本器に追加されており、 DCRは係数変換にて標準的な温度で測定した値に変換 されます。その結果、温度差によって生まれた測定の差は少なくなります。

DCRバランス

DCR値は、一般にインダクタンスのバランスと関連しています。電動機の3つのDCRセットがアンバランスの時は、長い時間の使用後、回転がアンバランスになるだけでなく、品質劣化の原因となります。DCRバランスの判断は、巻線の最大値から最小値を減算することで判断し、値が設定範囲を超える場合、良い製品ではありません。DCRバランス機能は、モータ製品に対し、長期信頼性試験の補助ツールとなります。

 アプリケーション

モータ/ 直流ファン 準完成品の電気テスト

モータ、DCファン、及びスターターとローターを含む電気回転機械の準完成製品は、耐電圧及び直流抵抗、短絡試験が必要です。19035-Mは、コンピュータ制御なしで4線DCR測定が可能です。ユーザは、一度に2つの被測定物を効率よく、スキャンテストすることができます。8つの試験端子は、ドライブとセンスラインに分離されています。

  • CH 1, 2, 3, 5, 6, 7 can be set High/Off
  • CH 4, 8, can be set Low/Off

複数の被測定物を試験するためのサブステップ機能

並列試験は、耐圧試験の効率を高めるために行われます。しかし、並列試験項目だけでは、被測定物の良否判定が正しくできない場合があります。並列試験の良否判定を確実にするため、サブステップ機能があります。本機能は、並列試験条件で不良になった被測定物だけに、サブステップ試験条件が実行されます。並列測定と単体測定を、切り替えながら試験をすることができます。この機能により、耐圧試験の効率は、生産ラインで大幅に改善されます。

例:
ステップ1:AC耐電圧/ピン1からピン5、6、7
サブステップA:AC耐電圧/ピン1からピン5
サブステップB:AC耐電圧/ピン1からピン6
サブステップC:AC耐電圧/ピン1からピン7

欠陥部品耐電圧試験のための40チャンネルスキャン

新しいオプションであるA190359 16ch HV外部スキャンボックスは、16のテスト·チャンネルがあり、各チャンネルをH(高電圧出力)、L(低電圧出力)、またはOffに設定可能です。19035とA190359を組み合わせることで、欠陥部品テストの効率が上がります。更にA190359の2つのユニットを増設することにより、テスト·チャンネルは最大40となり、多ピンの部品及び製品のテストを一度に行うことが可能です。

Model 19035 19035-M 19035-S
Mode ACV/DCV/IR/DCR-8CH/IWT
(Option)
ACV/DCV/IR/DCR-16CH/IWT
(Option)
ACV/DCR-8CH
Channel Programming H/L/X in 8CHs H/X in CH 1, 2, 3, 5, 6, 7
L/X in CH4,8
H/L/X in 8CHs

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巻線部品安全試験器(インパルス無)

GPIB&Handlerインターフェース

8CH-16CHスキャンボックス

Handler Indicator

16CH高電圧スキャンボックス

40kV高電圧試験プローブ